殺人カメラ
コンコン
「美里さん居ますか?」
…これでもう6度目だ。
「彼女」は家に居ないのか?
もう一度叩こうとした瞬間、いきなりドアが開いた。
「はい…」
…この声は明らかに彼女の声ではない。
「美里さん?」
「あっ阿部先生!」
しかし、そこにいたのは美里だった。
さっきの声は聞き間違えたのだろうか…。
「元気そうね」
「はい!朝はちょっとだるかったですけどもう平気です!」
おかしい…
何故友達2人が死んだのにこんなに元気なのだろう。
テレビを見ていなかったのか…
それはない、斎藤 祐希の家はこの家の隣だ。
パトカーのサイレンが聞こえない訳がない…。
「とりあえず上がってください」
「あっありがとう」