殺人カメラ


「…っん?」

目を覚ますと私は病院のベッドで寝ていた。

「起きましたか?」

そこには…

「櫻井先生?!」

「そんなにびっくりしないでくださいよ」

櫻井先生は優しく微笑んだ。

夢…?

「何か覚えていますか?」

「いいえ…」

何を覚えていると言うのだ。

「あなたは後少しで二度と目を覚ます事はできなくなっていたのですよ」

「えっ…」

「今ならもう話してもいいでしょう」

櫻井先生は思いがけない事を言った。

「私は警察です」

「は…?」

唐突に私は警察などと言われてもさっぱり分からない。
そもそもまだこの状況を飲みこめていない。

「あなたはあの連続殺人犯に殺されそうになったんですよ」

…「彼」…の事だろうか?

「やはり私の思っていた通りでした」


「犯人は女だったのです」



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