殺人カメラ
「阿部先生っ」
「はい」
「あの、聞きたい事があって…」
櫻井先生が職員室から出ていった直後、彼女が走ってきた。
「何でしょう」
「美術準備室にあるカメラの事なんですが…」
「カメラ?」
本当に美術準備室にカメラがあるのか。
「あれは何の為に置いてあるんでしょうか?」
「…分かりません」
「そうですか…」
「だけど先ほど櫻井先生から聞いた噂がありますが…」
美里は興味津々に話を聞いてきた。