元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
あたしがいない間に何かあったのだろうが、その中身も分かっていない今、驚かずにはいられなかった。
だがみやびちゃんのスッキリとした顔を見てると、良かったと安心した。
「玲奈さん、お世話になりました。」
みやびちゃんはお姉ちゃんにも挨拶した。
「どういたしまして。」
お姉ちゃんも嬉しそうであった。
みやびちゃんは立ち上がった。
荷物は既に纏められていて、あとは動くだけのようだ。
「妃奈ちゃん、本当にありがとう。」
「全然いいよ。
またなんかあったら言ってね。」
「妃奈ちゃんもね。」
「ありがとう。」
「元気でね。
お世話になりました。」
みやびちゃんはドアから消えた。
同時にあたしも立ち上がった。
「みやびちゃん送ってくる。」
あたしはお姉ちゃんの返事を聞かずに部屋を出た。
でも、いってらっしゃいって声がしたような気がした。