元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~


さっきまであんなに学校行くのが嫌だった事を、あたしはスッカリ忘れていた。


そんな幸せな状態のまま、第二応接室に行く。


阿紗子や里田君はもう来ていた。


「おはよう!」


「おはよう。
今日は遅かったんだね。」


それを聞いて、あたしは何故今日来るのを遅らせたかを思い出さざるをえなかった。


「う、うん。
その…二度寝しちゃって。」


「妃奈が二度寝!?
大丈夫?
大分疲れが溜まってるんじゃないの?」


「ううん。
そうじゃないの。
漫画読んで夜更かししちゃってさ!」


「へえ!
滝沢さんも夜更かしするんだ!
結構早く寝るタイプだと思ってた。」


「普段は割と早寝なんだけど、ついね。」


あたしが言い終えると、ドアが開き、戸田が入ってきた。


あたしはほっとした。


あまり嘘を重ねると、そのうち矛盾が生じる。


とはいうものの、今から彼と顔を合わせるのも辛いが。


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