元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
そんな事は聞いてなかった。
喜ばしい事なのに、少しショックだった。
フっといて、こんな事で落ち込むのはおかしい気がする。
でも、先週の水曜日なら…
「ごめん。
余計な事言った?」
「いえ、そうじゃないんです。」
言ってくれてもよかったんじゃないかって思う。
「滝沢?」
真幸は、あたしが北条先生が好きだって分かってた。
自分を想ってくれていない彼女に祝われても、嬉しくないか。
あたしの肩が少し動く。
「なら仕方ないか。」
「仕方ないって?」
「え?」
「今仕方ないって。」
口に出してしまったらしい。
恥ずかしくてたまらなかった。
「何かあったのか?」