大人彼氏

幸せ





智志くんのマンションに着いて駐車場に車を止めてエントランスに入る。


何回か来たことあるけど大学生なのにけっこういいところに住んでいる。


玄関にオートロックがあっていわゆる高級マンションみたいな。



智志くんは慣れた手つきでオートロックを解除した。
まぁ、自分の家なんだから当たり前なんだけど。




「てかさ、大学生なのに
なんでこんなとこ住めるの?」



エレベーターに乗って前から気になってたことを聞いてみた。



「だって塾講師だし~」



智志くんは鍵を指で回しながらそう言った。



「でもそれってバイトじゃん。
普通の大学生こんなとこ住めなくない?」




「まぁ、確かに」




智志くんがそう言ったところでエレベーターが止まり


まぁ細かいとこはいいじゃん


そう言ってあたしの手を引いてエレベーターを降りた。





このときなんか違和感を感じたんだ。


いつもごまかしたりしない智志くんが初めてごまかしたから。




でも繋いでくれた手を見てそんな違和感なんてすぐにどっかいった。





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