執事と共に雪遊びを。
恵理夜はため息をついた。


「わかったわ」

「はい?」

「その怪奇現象を調べてみるわ」


春樹は、満足げに微笑んだ。


「お嬢様なら、そう言っていただけると信じておりました」

「貴方の入院生活を守るためよ。その代わり、手伝いなさい」


命令口調に、春樹は従順に頭を下げた。


「貴女が、望むなら」
< 35 / 156 >

この作品をシェア

pagetop