桜色の初恋
やべぇ、キスしてぇ。
イケナイ事とは分かっていても
俺だって教師の前に一人の男。
理事長、教育委員会のお偉いさん、悪いな。
一言心の中で謝りながら、
そのピンク色の唇にキスを落とした。
「せ、んせい?」
「なに。その顔」
唇を離すと、びっくりした顔で俺を見つめる。
「だって先生が・・」
言いながらもじもじして下を向く。
「続きシていい?」
抑えらんない。
質問した俺に“桜”は少し考えてから
「・・いいよ」
そう答えて俺の首に腕を回した。