桜色の初恋

俺と“桜”が知り合ったのは二日前。

こいつの授業を持ってない俺に、突然告白してきたことから始まった。


別に生徒と関係なんて持つ気もなかったし。

年下は興味なんてなかった。

でも


「ね、先生?明日からあたしと1週間だけお付き合いしてくれませんか?」



そう言った時の目が余りにもきれいで

思わず頷いてる自分がいた。

我ながらバカみたいな話。


でもコイツとこうしてるのも楽しいって思い始めてるのも事実。

「見て、先生。シャボン玉」

「それはシャボン玉じゃなくて、普通の..」

あきれ顔で言いながら桜の方に視線を向けると

キラキラした瞳で空に浮かぶ泡を見つめていた。


無邪気そうな

その綺麗な瞳に。


不覚にも心臓がとび跳ねる。


バカだろ俺。

教師だぞ?相手は生徒だぞ?

でも






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