桜色の初恋
三日目
「え、出張?」
それは突然の事だった。
放課後、いつものように訪れたあたしに先生は少し悲しい顔をして告げた。
「あぁでも4日後には戻ってくるし」
「4日って..最後の日だよ..ね?」
「大丈夫だって。もしお前がいいなら、日にち延ばせばいいんだし」
「え?」
驚いて顔を上げると
「ったく。ちゃんと帰ってくるから心配すんな」
くしゃくしゃっと頭を撫でられる。