桜色の初恋
三日目


「え、出張?」

それは突然の事だった。


放課後、いつものように訪れたあたしに先生は少し悲しい顔をして告げた。



「あぁでも4日後には戻ってくるし」

「4日って..最後の日だよ..ね?」

「大丈夫だって。もしお前がいいなら、日にち延ばせばいいんだし」

「え?」



驚いて顔を上げると


「ったく。ちゃんと帰ってくるから心配すんな」



くしゃくしゃっと頭を撫でられる。





< 17 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop