桜色の初恋
静かに流れる時間。
でもそれは許された時間の中のほんの一部。
時期が来れば
あたしはあなたの前からいなくならなければいけないのに。
黙っていれば泣きそうになる。
ふと顔を上げると先生は黙々と仕事をこなしている。
パソコンに向かう姿は真剣で、
とても愛おしい。
そして嫌でも分かってしまう。
あたしはこの人が本当に好きなんだと。
この人ともっと時間を一緒に過ごしたいと。
「今日はなんかあったのか?」