左目のマスカット味


「何が"ちがう"ねん、言うてみ」


「へっ、だから…えっと…その…」


「5秒前ー。ごー.よん.」


「えぇっ! ちょ、えぇっと…」


「さーん.にーーい.」


カウントダウンしながら、雨美の上に馬乗りする俺。


「……っ」


雨美は何も言わずに、何かを訴えてるような目で俺をみる。


「いーーーち」


だが、そんなの俺には通用しねえ。



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