キミと恋の途中
夏
目覚めた姫
ミーンミーン、ミーン
せみの鳴き声が遠くに聞こえる。
ムクッ
「あれ・・・。俺どうして・・・。」
ソファーに寝てんだろ?
寝てる間に脱いでしまったTシャツをまた着て部屋へ戻った。
ガチャッ
やべ・・・・。クーラーつけっぱだ。
-!?
「誰!?」
俺のベッドには知らない女の子が寝ていた。
おデコにタオルがかけてある。
「あ・・・・・。」
そっか。昨日の訳ありが熱だして俺のベッドで寝てたのか。
タオルをどけてデコに手をあてる。
もう熱は下がったみたいだ。
ムニュッ
「おいっ起きろ!」
俺はほっぺをつまんだ。
・・・・。起きねぇ。