君と学校で
「先生、ご説明をお願いします」

私も半分呆れ顔で先生に問いかける。まずこうなったきっかけを教えて欲しい。

「うふふ、実はねぇ。」

「野球部顧問の渡辺先生とデキてるからですよね」

先生が話す前に口を挟んだのは樹里ちゃんだった。

「え!?」

私は驚きを隠せなかった。

そりゃあ、よく野球部に遊びに行ってたけど....

「うふふっ、そうなのぉ。あ、でも内緒よ!」


先生は、私たちに隠す気は無いらしい。


「はぁ?ふざけんな、野球部の顧問とデキてる?そんな理由でうちら巻き込まないでって感じだよね」

風音はわざと大きな声で堂々と話した。

そんな風音を見て先生は鼻で笑った。

「あらぁ?羨ましいのかしら伊藤さん?」

「羨ましい?はっ、あんな中年ハゲのどこがいいんだか」

「中年ハゲですって!?あの人のどこが薄いっていうのよ!」

「うすいですよ~。ウスらってますよ~てっぺんらへんが」

風音、嘘は止めましょう。


一応まだ生えてます。


それにしてもなぁ。野球部か...。

野球部と言えば。


友哉さん、そして......。



海斗さんもいる。



うわ......。どうしよう。


「先生!!やめましょう!」

思わず大声を出してしまった。

そんな私を見て先生はニッコリとイタズラな笑みを浮かべ。


「決まっちゃった事なの」


と言い放った。





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