君と学校で

合同合宿の夜は危険

「ブハッ!ご…合同合宿だと!?」

部活のミーティング中
こっそり飲んでいたオレンジジュースを吹き出した。

「そうだ、ハンド部女子とな。あと安立、俺の話を聞きながらジュースを飲むな、こぼしたところ後で拭いとけよ」

そう言ったのは俺の所属する野球部顧問の渡辺…通称なべっち。

「なべっち!なんで女子と合宿なんだよ」

「安立…俺にそんなあだ名はついていないぞ」


あれ?そうだったっけ?
俺しか言っていないらしい。


そこで俺の隣に座っていた海斗が突然話しだした。

「合同合宿をする理由を教えて欲しいのですが」

「それはだな、高橋先生に野球部と一緒に合宿がしたいと言われたからだ。高橋先生の頼みなんだから断れないに決まってるだろう」



普通に断れるだろう。



野球部すべての部員がそう思ったに違いない。

噂によれば…高橋と渡辺は付き合っているらしい。



私情に生徒を巻き込むなよな。



合同合宿か。

志音さん、いるよな。

寝顔とか、見れるのか。



めっちゃ見てみたい!



「先生!マジ俺いきたいっす、いつだ、いつなんだよ合同合宿は!」

「おい友哉、なぜ急に気合が入るんだ。」

「べ…別に気合なんか入ってねーよ!海斗は楽しみじゃないのか?」

「お前ほどではない」

「みんなはどうなんだ!」


皆、無反応。


まぁ合同合宿っつっても部活が忙しくなるだけだからな。


よし、俺が気合をいれてやる!


「女子風呂がのぞけるかもしんねーんんだぞ!!」

「うおぉぉぉぉ!!先生、合同合宿はいつっすか!」×野球部一同(海斗除く)



野球部の雰囲気から外れている人物。ひとり呟く。

「ここの部活は変態しかいないのか」

…と、静かにため息をついていた。

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