悪魔なわたし。

～決められた運命～

琥珀色の瞳。
真っ黒な翼。
そして、決められた運命。

私は、生まれたその日から運命が決まっていた。


それは・・・・魔界の姫。
父は、魔界の王。
母は、人間。

その間に生まれた。
つまり、ハーフという事になる。
でも私は、悪魔の血を受け継いでいる。
兄、姉、そして妹の中で私は一番、悪魔に近い。
だから私は、魔界の姫。
世の中というものは、不平等だ。

兄でもなく、
姉でもなく、
そして妹でもない。

私なんだろう・・・・・・。
何度も思った。
私だけが、いつも見られ方が違った。



「あの方が・・・じき魔界の姫。」

「すごく美しくて綺麗ですこと。」

「確か、あの姫は秀才だと聞いたことがあるわ！」

「私も聞いたことある。何でも、普通なら15歳だから高校生だけど、彼女飛び級して大学生なんですって」

「それはすごい。」


パーティーにでれば、こんな会話がいつも話題になっていた。
小さい頃から、いつも魔界の後継者として見られてきた。
まるでみんな、私を品定めしていくかのように・・・。