大嫌いなアイツ
時が止まったような
気がした…。



「うそ…だよな。」



うそだって言いたいよ。



「うそ…って…言えよっ。」

「ごめん…。
 あたしね考えたの。
 あたしのせいで龍司
 傷つくのもう見たくない。」

「っ…。」

「あたしたちは…一緒に
 なっちゃだめだったんだよ。
 …ごめんねっ。」

「…ざけんな。」

「え。」

「ざけんなよっ。
 ゴホっゴホっ…。」

「龍司っ…大丈夫?」

「何勝手に…っ。」



ごめんなさい。



あたしにはそれしか
言う事ができない。



「ごめん。
 ほんとにごめん。
 龍司…早くよくなる
 ように祈ってるね。」

「おぃっ…。」

「今までっ…ありがとう。」



あたしは病室を飛び出した。



「ふぇっ…っ。」



神様は残酷です。



どうして。



こんなにあたし達を
苦しめるの…――――?




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