大嫌いなアイツ
【龍司】



死ぬかもしれない。



そう思った。



そしたら…。



優子が見えた。



俺は力を振り絞って
優子の名前を呼んだ。



俺生きてる。



優子は泣いてた。



痩せた気がする。



上手くしゃべれねぇ。



俺が助かったのは奇跡だって。



つい…。



『優子が欲しい。』
って言った。



案の定顔を真っ赤に
した優子。



幸せって思った。



あの言葉を聞く
までは…。




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