君が好き



煙草もちゃんと
吸えている。
タールも08くらい
だと思う。

「フゥー…。」
吐き出す煙にむせない
あたしを彼は不思議
そうに見る。

「…。」
02人の間に沈黙が続く。
先に口を開いたのは
彼だった。

「…。お前…中01か?」
別に話す事もこれで
終わると思ったから
応えた。

「…はい…」
「そおか」

終わった…。
と…思いきや…

「お前、名前何て言うんけ?」
おそらく何で応えなきゃ
いけないの?
と言う顔をしていたのに
違いない…。
でもそこは礼儀として…
「…ちか…糸田ちか…」
そう応えて見せた。

「ふーん。ちか…か…。
お前…俺見て怖くないん?」
「別に…。なれてる。」
「そうか。俺は優。
…鈴木優。」
きっと上履きが赤だから中02。
金パでいかにもヤンキー。
中身も一応ヤンキー。
「…。俺の事…知らん?」


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