もう1度~私と先生と桜の木~




「よーたくん、何言ってんの?」


類のキョトン顔。

何って!そりゃあ、その…


「いや、その…俺、邪魔だったかなあ、って」


くっそお…

知ってたらこんなマネ、しなかったのに。

お前らが隠すのがいけないんだからな!


「何それ!私たちそういう関係じゃないよ!?」

奏はそう言ってるけど。

でもそんなの信じられるかよ。

あの距離、絶対近すぎるだろ!


「いいよ、隠さなくても。

別にバスケ部は部内恋愛禁止じゃないし…」


「いや、違うって!」


「なんだよ…

そんな俺に内緒にしたかったのかよ…」



あーあ…

俺、お前らとは結構仲良くやってたつもりだったのになあ。

しょせん、俺はセンセーだから、隠してたんだろ。


俺は寂しいよ、奏、類。






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