裏生徒会部


びくびくと門の先を見つめる。


「帰るか、それじゃ」

「いっいや…でも……」

「どっちだよ」

「…行く」


ゆっくりとした足取りで玄関へと向かう。

そこまで嫌いなら行かなきゃいいのにな。


「俺も行くから、さっさ歩け」

「う…うん」


俺の後ろに隠れ、玄関まで行く


「寝てんじゃねぇか、犬」

「でっ、でもっいつ起きて襲ってくるか…」


襲ってくるわけないだろ。

しかも繋がれてるんだし。

なんか色んな意味で静音のほうが怖くなってくる。


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