裏生徒会部


しばらくすると嵐と橘は目を合わせて左へ。

右に残ったのは岸本だけ。


「いっちーと海人が伊織の味方ならしょうがないな」

「蓮だけ仲間外れってことで」

「おい。なんだこのお決まりな展開はっ!!」


お決まりな展開なのか。


「あ、そうそう。いっちーを呼んだ理由はもう1つあって」

「ん?手紙?」

「矢口からだよ。いっちーに渡してだって。なんか読んで欲しいってよ」


矢口…

悠と静音を拉致った本人。

そして俺を憎んでる…元、先輩。


「…わかった」

「いっちー…?なんか大丈夫?」

「大丈夫。つーか、呼んでるぞ」

「嵐ちゃん。蓮置いて溜まり場行こうって」

「行く!じゃあね、いっちー」

「あぁ」

「待てよっ!置いてくなっ!」


不良メンバーと伊織は屋上から出て行った。

俺は屋上に残り、受け取った手紙をただ見る。

拉致については矢口が悪い。

でもあの時は………


「帰って読むか」


鞄に手紙を入れ、家へと帰った。

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