裏生徒会部


学校に着くと、やっぱり授業は始まっていた。

不運にも授業をしていた先生は学園内で凄く怖くて厳しい先生。

「授業が終わったら来なさい」と言われ、席に着いた。

なんだか今日はまだ始まったばかりなのに疲れてきた…。


「静ちゃん…大丈夫?」

「あ、うん。大丈夫…かな」

「なんかね、静ちゃんに今日は不幸なことがいっぱい起こりそうなの……」

「え…」


もう起こってるし…いっぱいってこれ以上まだ起こるのだろうか。

鈴菜はポーチの中を漁ると「あ…」と呟き、悲しそうな顔をした。

ポーチから取り出したのはブレスレット。

でも切れている。


「このブレスレット、運気を上げるものだったんだけど…切れちゃってた…。ごめんね、静ちゃん」

「いやいや、鈴菜が謝ることじゃないよ。心配してくれてありがとう」


……とは言っても嫌な予感しかしない。

今日一日…大丈夫かな、私。

まずやってくるのはあの先生の説教だし。

あぁ…精神ズタボロになりそう。

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