裏生徒会部


それにしてもなんで宮井が静音を攫ったのかが不明だ。

静音になにか恨みがある…とは考えにくい。

というのは、数日割と絡んだが、どうも静音には懐いていた気がする。

それは他の奴らとは明らかになにか態度が違う様子で、だ。

そして、手紙をもらったのは俺、悠、仁、一の4人。

となると、俺ら4人になにかあるってことだよな。

わざわざこんな仕掛けまでして、あげくの果てに半殺しに遭ったわけだし…。


「柚希ちゃん!凪さんといつきくんは!?」

「外に出すだけですよ。あのお二方は特に関係ありませんから」


俺からすれば、宮井に会ってそれほど経ってないし、その上恨まれるようなことをした覚えはない。

が、初めて会った時になぜか俺の名前を知っていたんだよな…

ここが気になるところ。

悠も仁も絡んだことがあるような感じではなかったし…。

一に至っては出会ってすぐに嫌われていた感があるが。


「なんでこんなことを?柊也達まで来ているのはどうして?」

「全部先輩の為です」

「私の為…?」

「はい。私はずっと…あの日からずっと先輩を見守ってきました」

「え…?」


宮井は目線を静音から俺達の方へと移す。


「貴方達はいつの間にか、当たり前のように先輩の傍にいるようになりました。
私にとっては凄く羨ましくて、妬むこともありました…でも、いっちー先輩も白木くんも生徒会長さんも先輩を助けてくれることがたくさんあって、いい人達だから先輩にとっては必要な人だと思ったんです。
だから私は貴方達のことを妬む事はなくなりました」


よくわかんねぇけど、宮井は静音をずっと見てきた。

で、俺達が近くにいたから妬む事はあったけど、今は妬んでないってことだよな。

それなら今回、わざわざ静音を攫ってまでして、俺達にこんなことする理由はなんだ?

それに一の名前は出てないし。

俺ら4人と静音に関することでなにか共通点があるってことか?


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