裏生徒会部
「――………さい……お…な………」
「………ん…」
上の方から微かに聞こえる声に反応して、意識が戻ってくる。
段々と大きくなってくる声。
「起きなさい、静音!!遅刻するわよ!?したいの!?」
「い、犬!!!!」
私は勢いよく起き上がると、目の前には呆れ顔のお母さんがいた。
…あれ?
「何、寝呆けてるの。さっさと起きて着替えて学校行きなさい」
お母さんはそう言って私の部屋を出て行く。
ここは家なのか。
じゃぁ、犬は?柊也は?んん?
自分の格好を見てみるが、自分のパジャマ。
ジャージではない。
「え…ん…?もしかして夢…?」
まさかの夢オチな感じ!?
確かに柊也が私を家に連れて行ったり、送ってくれたり…
あんないい事するわけないし…
うん。ありえない!
多分、寝呆けて家に帰って来たんだろうな、私。
昔も一度あったし。
っていうか、すごく長い夢だったなぁ…。