裏生徒会部



「――………さい……お…な………」

「………ん…」


上の方から微かに聞こえる声に反応して、意識が戻ってくる。

段々と大きくなってくる声。


「起きなさい、静音!!遅刻するわよ!?したいの!?」

「い、犬!!!!」


私は勢いよく起き上がると、目の前には呆れ顔のお母さんがいた。

…あれ?


「何、寝呆けてるの。さっさと起きて着替えて学校行きなさい」


お母さんはそう言って私の部屋を出て行く。

ここは家なのか。

じゃぁ、犬は?柊也は?んん?

自分の格好を見てみるが、自分のパジャマ。

ジャージではない。


「え…ん…?もしかして夢…?」


まさかの夢オチな感じ!?

確かに柊也が私を家に連れて行ったり、送ってくれたり…

あんないい事するわけないし…

うん。ありえない!

多分、寝呆けて家に帰って来たんだろうな、私。

昔も一度あったし。

っていうか、すごく長い夢だったなぁ…。


< 61 / 739 >

この作品をシェア

pagetop