裏生徒会部


「しっずねー!!」


バンッ!!

とドアを勢いよく開けて入って来る。

一は今年も元気そうだ。


「あれ?しゅーやと柚希だけか?静音は?」


そんな一の質問には答えず、宮井は黙ったまま立ち上がる。

一との距離を詰め、腕を組み、目の前で立ち止まった。


「な、なんだ?柚希…」


宮井の黒々としたオーラに若干、引き気味の一。

その空気に圧倒されたのか、少し後ろに後ずさる…

が、また宮井は詰め寄る。


「まさかとは思いますが…ほとんど可能性はゼロに等しいとは思いますが…」

「お、おお…?」

「静音先輩が好きなお相手は一さんなんですかっ!?」

「えっ…えぇっ!?まじか!?」


手で頬を押さえ、驚きながらも喜ぶ一。

まじか。

確かに一は求婚したとかなんとか言ってたしな。

あ……気にしない…。


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