《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
一度思い出してしまえば、
渇いたあたしの体には
足りないものばっかりで……。



どれだけ求めても足り
なくて、あたしは贅沢に
なっちゃってるのかもしれない。




――柊弥は優しい。


あたしのことを大好き
だって言ってくれてる。



パーティー抜け出して
ちょっと人と会ってた
くらい、何だっていうの?



たまたま個人的な知り
合いに会って立ち話して
――別に言うほどの事でも
ないから言わなかった。

それだけのことかも
しれないじゃない。



あたしはきっと、どうかしてる。



今まで人を好きになった
ことがないから比べようが
ないけど、他人が見たら
きっとそう思うだろう。
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