《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
あたしはどこか呆然として
美香子さんの言葉を聞いてた。
驚きと、柊弥がもう美香子
さんに想いは無いって
わかった安堵。
そんな感情が入り乱れる。
美香子さんの声は、そんな
あたしに染み込むように
入り込んできた。
「柊弥は、今ならその
気持ちがわかるって言って
くれた。
そして――言ってたわ。
自分がこんなふうに思える
ようになったのは、それを
気づかせてくれる人がいた
からだって。
かけがえのない、大切な
人に出会えたからだって」
「え―――……?」
トクンと胸が鳴り、火が
ともったように熱くなる。
美香子さんはまっすぐに
あたしを見て言った。
「……あなたのこと
でしょう? 梓さん」
美香子さんの言葉を聞いてた。
驚きと、柊弥がもう美香子
さんに想いは無いって
わかった安堵。
そんな感情が入り乱れる。
美香子さんの声は、そんな
あたしに染み込むように
入り込んできた。
「柊弥は、今ならその
気持ちがわかるって言って
くれた。
そして――言ってたわ。
自分がこんなふうに思える
ようになったのは、それを
気づかせてくれる人がいた
からだって。
かけがえのない、大切な
人に出会えたからだって」
「え―――……?」
トクンと胸が鳴り、火が
ともったように熱くなる。
美香子さんはまっすぐに
あたしを見て言った。
「……あなたのこと
でしょう? 梓さん」