《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
一緒の道を歩むことは
できなくて別れることになった。



だけど二人とも最後まで、
相手への優しさは忘れ
なかったんだ。



「情けなくなんかない。

柊弥は優しいだけだよ、すごく」



もう一度、まっすぐ柊弥を
見つめて答える。



柊弥は驚いたように目を
見張り――そして次の
瞬間、壊れそうなほど強く
あたしを抱いて、唇を奪った。



「んっ……柊………っ」



「……ここから先は、もう
話すまでもないだろ。

そんな中金城さんに呼び
出されて行った店で、
オレはお前に出会った。

今じゃあの出会いを、
何百回神様に感謝しても
足りねーぜ」



「あっ……ん……!」



あたしはもう言葉を紡ぐ
ことができない。
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