《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
柊弥のキスは名前を変えて
首筋からその先を伝い、
おさまってた体の奥の熱い
火を再び燃え上がらせる。



同時に肌を伝う指先が、
もうどうしようもなく
あたしの体を甘く溶かして
いってた。



「愛してる、梓。

心も体も、全部オレだけの
ものだ」



とろけるような痺れと共に
耳に響く、低い囁き。



あたしが意識を保ってた
のはそこまで。



その後はもう、世界は
真っ白になって――…



まるで雲の上をフワフワ
漂ってるみたいな錯覚に
おちいりながら、あたしは
これ以上ないくらいの
安堵と幸せを感じてた。





     ☆☆☆☆☆



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