《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
言葉遣いだけは丁寧だが、
声は低く無言の圧力が
こもっていた。



おまけにオレが梓を
休ませるために言った口実
だってのも気づいてるみたいだ。



オレは軽く肩をすくめて、



「食べるよ。当然だろ」



シレッとした口調で言うと
梓はプイッとそっぽを
向いて、傍のキャビネット
から皿を出してティー
タイムの準備を始めた。



ほどなくしてテーブルに
二人分のコーヒーと
ケーキが並び、甘い香りを
室内に漂わせる。



「ホントにいいんですか、
こんなことしてて?」



梓は最後までブツブツ
言ってたが、いざケーキを
食べ始めるとすぐに
『おいしい!』と顔を
ほころばせた。
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