君がいれば・・・②
翌日は仕事。



瀬奈はまだ眠っているシンの横からそっとベッドを抜け出した。



疲れているようでいつもは瀬奈より早く起きるシンなのだがまだぐっすり眠っている。



シンの寝顔はレアものだよね。



長いまつげ、特に念入りにケアをしているわけでもないのにきれいな肌。



鼻は高く、形の良い唇。



シンの寝顔を眺めてからパウダールームへ行った。



シンの日本での仕事はあと3週間もない。



叔父様に話してデパートを辞めなくちゃね。



シンと結婚したら韓国に住むつもりだから叔父さんは驚かないと思うけど、お母さんたちはわたしがシンの実家に1ヶ月間暮らす事を知ったら驚くかも知れない。



おじい様に気に入られるように頑張るしかない。



何があろうと頑張ると瀬奈は心に決めた。



ドレッサーの上の時計を見て瀬奈は驚いた。



「いけない 遅刻しちゃう!」



慌てて仕事へ行く仕度をした。



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