君がいれば・・・②
『シン……ごめんね もう限界なの……』


瀬奈は涙を堪えてシンに告げた。



「セナ!?」



シンが声を荒げた時、控え室にジフンが入って来た。



「監督が呼んでいるぞ」


耳打ちされてシンは立ち上がる。



「セナ、今日は戻るから ちゃんと話し合おう」


『シン……ごめんね……』


瀬奈の方から電話を切った。



シンを困らせているのは分かっているけど、おじい様は一生認めてくれない。



シンはユナさんと一緒になった方が幸せになれる。



「セナ!?」



電話を一方的に切られてシンが携帯電話に向かって声をあげた。



「セナちゃんがどうかしたのか?」


ジフンが携帯を片手に茫然としているシンに言った。


「……日本へ帰りたいと……」



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