君がいれば・・・②
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それから1週間が経ち、マスコミの騒ぎは更にヒートアップしてきた。



今世紀最大の財閥同士の付き合いに世間は興味津々だった。



それに輪をかけて日本人の瀬奈は、シンの愛人扱いで新聞に載りますます立場が悪くなって言った。



一緒に過ごしたいのにシンは新しいドラマの撮影でほとんど会えない。



忙しさの余りシンは自分のマンションへ寝ることが多くなったのだ。



シンにしてみれば瀬奈に会いたいのだが、家の周りにマスコミがたくさんいては近所に迷惑がかかる。



自分が家に帰らないのが一番なんだと自分のマンションへ帰っていた。



電話では毎日瀬奈と話している。



だが、日に日に瀬奈の声に元気がなくなっていくのがわからなかった。



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『シン……日本へ帰ろうかな……』



かかってきた電話で瀬奈はとうとうシンに切り出してしまった。



「セナ!どうして 頑張ってくれているじゃないか」



祖父に認めてもらおうとあれほど一生懸命にやってくれているのに。


「疲れたんだな……」


可哀想に……。



「一緒にいてあげられなくてごめん 爺さんとの約束まであと1週間……がんばれないのか?」



そうすれば瀬奈の望むとおりパク家の名前を捨てずに瀬奈と結婚できる。





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