君がいれば・・・②
ジフンは閉まったドアを見つめてから携帯を取り出した。



こんな場合なのに無理に現場へ行かせる事は出来ないな……。



ジフンはプロデューサーに電話をかけたのだった。



******



静かに眠っていた瀬奈が突然首を横に降り始めた。



シンは瀬奈の肩に手をかけて起こそうとした。



瀬奈がいっそう激しく身体をばたつかせた。



「セナ!どうしたんだ!?夢だ 起きるんだ!セナ!」



シンの手を思いっきり払いのける。


「い、嫌……やめてーっ!」



目を閉じたまま大きく叫んだ刹那、呼吸が乱れ激しく喘いだ。



瀬奈の目蓋が開いた。



呼吸が苦しいらしく身体を丸めて苦しがっていた。



「セナ、セナ!ゆっくり息をするんだ」



リビングまで聞こえたらしくジフンが入って来た。



「シン!どうしたんだ!?」



「兄貴、救急車を!」



瀬奈の顔は真っ青になっていた。



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