君がいれば・・・②

拒絶

「だいじょう……ぶだから……」


呼吸を一生懸命整えようとしていた。



「セナ、だめだ!病院へ行こう」



「……シン、本当に……大丈夫だから……」



身体を起こした瀬奈はシンの手で背中を擦られていた。



「セナちゃん、ちゃんと先生に診てもらった方が良いよ」



ジフンも言うが瀬奈は断固として首を縦に振らなかった。



10分ほどすると、瀬奈の呼吸が落ち着いてきた。



「……ごめんね 驚かせちゃった……」



呼吸が次第に楽になるとシンを見上げて謝る。



「セナ」



背中を擦っていたシンの手に引き寄せられて抱きしめられる。



「セナ、苦しんでいたんだな ごめん わかってやれなかった……」



「シン……」



シンは知っちゃったんだ……。





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