君がいれば・・・②

堂々巡り

「シン様、おはようございます」


玄関で出迎えたキムは頭を下げた。



「おはよう キムさん」



靴を脱ぎスリッパに履き替えるシンとジフン。



玄関に女物の赤いヒールがある。



「あの、セナさんの具合はいかがですか?」



「今はなんとも言えないけどそのうちに良くなる 義姉さん帰ってきた?」



「いいえ、あと2・3日でお戻りになられるとドンヒョク様が言っておられました」



じゃあ、このヒールは誰の者なんだ?



「キムさん 悪いけどセナの荷物をまとめて欲しい」



ジフンはリビングに行き、シンは書斎へ向かった。



シンは祖父の書斎を大きくノックした。



「入れ」


中からの上機嫌な声にシンは眉根を寄せた。


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