君がいれば・・・②

「どうしてセナの事が好きかって？そんなの愚問だな」



シンがバカらしいと鼻で笑う。


「愚問って……だって聞きたいんだもん」



「すべてが俺にぴったりなんだ　性格も顔も　前世で恋人同士だったかもしれないって最近は良く思うんだ　セナがつらいと心臓をわしづかみにされるほどに俺の胸が痛くなる」



「前世で恋人同士……」


とってもロマンチックな言葉……。



「前世では……引き離されちゃったのかな……？」


ふと思った事を口にしてしまった。



「っ！　バカなことを言うなよ　絶対にそんなことはない　幸せに暮らしていたさ」



瀬奈の不安がシンに伝わってきた。



シンはきつく抱きしめると再び何も考えられないようにキスで唇を塞いだ。