心の隙間
家族5人の新しい生活がスタートした。
三時間置きに子供が泣く日々が続き睡眠不足と夫婦の喧嘩も次第に増えていき、翔は、毎晩ビールをベロベロになるまで呑み、私の体を求めてきた。 次第に私もその姿をみるのがたまらなく嫌だった。
昼間は優しいパパでも夜には豹変… 会話もなくなり翔も仕事を転々とし何かが崩れた… ある日翔が手紙を残し居なくなった。 自分の実家に帰ってしまったのだ… 私は話合おうと何度も翔の実家に足を運んだ。
その気持ちが通じたのか、翔:『少し休みたかった、逃げてごめんな』
と…
友:『これから、お互い何でも話していこ、ごめんね』
要約絆が出来た気がした。 その日…夕方私の母と子供と(実はお腹にもう一人いた) お腹の大きい私は買い物に出掛けていた。 無性に帰りたくてたまらなかった。 友『ただいまー』応答がなく、ひたすらシャワーの音だけが聞こえる。
友『翔?』と呼んでも返事がない! 嫌な予感がした 風呂に行ったら浴槽に翔がうつむいて浮いて居た…
友:『翔!翔ーッ!』と叫ぶがびくともしない。 慌てて大きなお腹なのも忘れて引きずりだした 額には血が… 友『急いで救急車に電話』と母に言った。 もう何もかも頭が真っ暗になり泣いてばかり… 密室だからか警察も駆け付けた。
そんな状況では何も応えられない… 病院にて死亡推定時間17:15… 買い物に出来た直後だ。 後悔していた 無理矢理でも連れて行けば良かった…
その時チビは3才お腹は臨月だった… ショックで毎日泣いていた。 ある時『ママー俺が守る、泣かんといて…』とチビからの言葉に勇気をもらった。
お腹の中の子も激しくけり励ましているんだと思った。 無事難産でも女の子を出産した。
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