そいつはいったいどうだかな
 今更遠慮しようにもできない間柄だ。はっきり言えば幼稚園のころからの付き合いだ。性格もよーく分かっている。そして付き合いの良すぎる、自分のこの性格……はっきり罪だと言ってしまいたい。しかし今は、
(おまえは人ではない。人でなしだ)
 言いたいのをオレはこらえるのに手いっぱい。
「あげてる、とか言われても……おまえとしゃべってると、こっちは卑屈にならねばならんのかと思うよ」
 相手はきょとっとして、瞳をキラキラさせている。獲物を見つけた猫、いや虎に見える。
 しまった。オレとしたことが、うっかり相手をしてしまった。
 
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