Secret*Luv...



「ねっねぇちゃ...!
助けてっ助けて〜っ!!!」


な、何事!?


お風呂から上がると、
異様な光景を目にしてしまった。


「お前可愛い〜なぁ!!もう!」


聡が
弟に抱き着いてた。


「えっ、あんたたち、
そっち系のひと...?」


「違う〜っ!
俺の顔が姉ちゃんに
似てるからっ!!!」


つまり、欲求不満?


「あ、あとよろしく、亮太」


「はぁっ?
ふざけんなおま...えぇ!?
ちょっ!うわっ」


弟が男に押し倒されてるのなんて

お姉ちゃんだって
見たくないんだよ?

でもここで止めたら
あたしの身が危険...。

ごめん!亮太!


「ほっぺにちゅーするなぁっ!!」


もはや涙目の弟。


「...ん?」


テーブルの上の
ケータイが光ってる。


ケータイを開くと
着信が一件。

マナーモードだったし
騒いでたから

聡達も気づかなかったんだろう。


ボタンを押して
着信の相手の名前をみた。

「...え」


着信の相手は
思いもよらない人だった。




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