Secret*Luv...


「このまま...
もう、離したくない。」


恭夜の
あたしを抱きしめる力が
さっきより強くなった。


「...きょ...っ」


「好きだ。英李」


最近あたしの涙腺は
壊れてる。


恭夜の言葉で
また涙が溢れ出した。


「俺じゃだめなの...?
俺の方が先に
英李と友達になった。
俺の方が先に
英李のこと
好きになった。」


確かに
言われてみればそうだった。








あたしは高1の時
クラスの女子に嫌われていた。


理由は、
ある女子の彼氏が
二股してたこと。


その相手が
あたしだった。


あたしは高校に入って
初めての彼氏で


その彼に彼女がいるなんて
知らなかった。


しばらくして
彼女が感づいたらしく


あたしは彼に捨てられ
クラスではハブられた。


そんな時に
同じクラスだった
恭夜に声をかけられた。


【俺ら 友達にならね?】


そして
友達になって


自然と違うクラスの
聡とも恭夜を通じて
仲良くなった。









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