Secret*Luv...


というわけで、
海にやって来ました。


「久しぶりだね、海!」

「あぁ、それより...それ。」

「なに?」

「何そのパーカー。」

「えっ、だって
変態さんが何するか
わかんないし。」

「変態さんって
誰のことだよ」

「さあ?誰のことだろうね?」
「脱がす。絶対脱がす。」

うあ、こわい
鳥肌たった。

「やめて...」

ふと
視界に入った

楽しそうに遊ぶカップル。
「...」

あたしと聡も
はたからみたら
カップルに見えてるよね。
「ど〜した?
うらやましいの?
俺といちゃいちゃする?」

「ばか、しないよ!」

本気なのか、
あたしを
和ませようとしているのか、
わかんないけど

なんか、
聡といると、
落ち着いてきた。

「英李、おいで」

どきっ。

え?

いまあたし、
聡にどきっとした?

「はやく!
はい、これ。」

渡されたのは、木の枝。

「なに...?」

「記念に、
名前残していこ?」

そう言った聡は
砂浜にハートを描いた。

「SA...TO...SHI!」

ハートの中に
自分の名前を書いていた。
「はい、
隣にERIって書いて?」

「...うん」


なんかほんとうに、

カップルみたいじゃん...。









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