K・M ~カイとミワの恋物語~
そして帰り。
「よかったミワちゃん来てくれたー」
「…1人で帰るのも寂しいんで」
「ホントは俺と一緒に帰りたかったんじゃあらへんの~?」
「違います!」
昇降口で待ち合わせしてた俺らは歩き出した。
「ミワちゃんクリスマスプレゼント何がほしい?」
「何かくれるんですか?」
「あげれるものなら何でも」
「…、じゃあ」
「なになに?」
一瞬ためらったミワちゃんは、
「……やっぱり言えません…」
そう言った。
「えー、そう言わずに~」
「だから言えないんです!今ほしいものは絶対手に入らないんですから…」
「だったらせめて何かだけでも…」
「…いいですよ、迷惑になるし」
「えー」
無性に気になったがこれ以上深追いはしなかった。