K・M ~カイとミワの恋物語~
ミワちゃんはこっちに気づいた。
「…!…え、と、…」
「ミワちゃん!」
「すいません…すぐ帰ります!」
「待って!」
「……!」
背を向けて走り出そうとしたミワちゃんが止まった。
俺が腕をつかんだから。
「ごめんなきのうは!無理矢理あんなことしようとして…」
「…違うんです」
「…え?」
「嫌…じゃなかった、です」
「……え?」
「むしろ、嫌と言ってしまってカイくんに謝りたかった……!」
「………え、ちょっとミワちゃん!?」
泣き出してしまった、ミワちゃん。
そして彼女は話し出した。