K・M ~カイとミワの恋物語~
そんなわたしの態度にイラついたのかナオキは、
「…もういい。お前がなんと言おうとお前を俺と付き合わせる」
そんなことを言い出した。
「ど、どういうこ…」
「何をしてでもお前を手に入れる」
「……!」
言い残して、彼はその場を去った。
「…………っ」
どうしようもない恐怖が襲った。
さっきのナオキの顔…。
見たこと無いくらい恐かったから。
「わたし、なにされるの…?」
恐怖に震えながら過ごす地獄の日々が始まった。
その日から帰りに誰かが後ろをつけてくるような気がした。
ケータイへの無言電話もかかってくるようになった。
何度もアドレスを変えたけど、無駄だった。
「…ッ…」
耐えられなくて、友達に相談したりもした。
けど解決策は見つからなかった。