K・M ~カイとミワの恋物語~
過去との決別、そして未来へ
「………」
俺は話を聞いて愕然とした。
ミワちゃんがこんな目に会っていたなんて…。
「…それから、男の人が怖くなったんです……。4月になって、やっと学校に行けるとこまで回復したから、高校に通い始めたんです…」
「…………」
「人見知りなんて言ったの…、嘘です。あれは、いきなり話しかけてきたカイくんが怖かったから……」
「……ゴメン」
そんなこと知らずに、俺は1人ではしゃいでて……。
情けなくなった。
「…」
「…」
沈黙が2人をつなぐ。
「でも」
ミワちゃんがしゃべりだした。
「カイくんは違いました。最初は怖いなって思ったけど…。積極的で、明るくて、ちょっとドジなとこあるけどそこが可愛くて、……あと、優しかった」
「……そう?」
ほめられると照れる。