K・M ~カイとミワの恋物語~
ミワちゃんは続ける。
「……でも、きのうのアレで、またあのときの記憶がよみがえってしまって…」
「……」
…俺がミワちゃんの忘れたい過去を引き戻してしまったんだ……。
ミワちゃんの気持ちも知らずに…。
「……ゴメンな」
「………」
沈黙が訪れる。
そして、
「…違うんです…」
ミワちゃんがしゃべりだした。
「…?」
「わたしが言いたいのはこんなことじゃないんです」
「……?」
ミワちゃんがちゃんとこっちに目を向けた。