教室のすみっこ
ともだち
翌朝。俺は楽しみすぎて一睡もできなかったので、はやめに行くことにした。

「よぉ」

「おッ遊じゃんはえぇな」

「お前らもなー」

俺ははやめに行ったはずなのに、もう何人かきていた。

なんとそのなかにかなめもいたのだ。

「おい!遊そんなことよりなんで貞子がいんだよ」

「え?俺が誘ったんだけど?」

「は?なんでだよ?」

「え・・・・・」

やばい。かなめは教室でも当然浮いた存在になる。いじめているわけではないが・・・。

「えぇっとなー・・・・えっと、なんかやっぱみんなで行きたいじゃん?」

「ふーん・・・・そうかー・・・ま、いいか」

(ふぅー・・・)

よかった。深くつっこまれなくて。

俺がほっとしていると、後ろから衝撃がきた。

ドンッ

「!?」

「おっはよおー!遊はやいね?」

「咲かよー。お前はなれろよ」

咲は俺に後ろから抱き付いていた。

俺がそう言うと、咲は頬をふくらませて言った。

「えー別にいいじゃん。減るもんじゃないしー」

「だーかーらー俺はかな・・・」

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